ホテル・デル・コロナドをレンタカーで巡る|サンディエゴ観光の行き方・駐車場・モデルコース
09.12.2026 | カテゴリー, LAレンタカー情報

宿泊しなくても楽しめる、サンディエゴのアイコン「ホテル・デル・コロナド」
サンディエゴ観光の写真でよく見かける、赤い屋根と白い木造の大きなホテル!
こちらはコロナド島に建つHotel del Coronado(ホテル・デル・コロナド)で、地元では「The Del(ザ・デル)」の愛称で親しまれている建物です。
高級リゾートのイメージが先に立ち、「泊まらないから関係ない」と候補から外してしまう方も少なくありません。
ですが宿泊者以外でもビーチや館内の一部、ショップやレストランには入れます。
外観を眺めて散策するだけでも十分に見応えがあります。
この記事では、歴史やエピソードの紹介にとどまらず、どうやって行くか・どこに車を停めるか・どのくらいの時間で回れるかという、旅程を組むために必要な情報から順番に整理していきます。

まず押さえたいアクセス:車・フェリー・空港からの距離
コロナドは「島」と呼ばれていますが、実際には砂州で本土とつながった半島です。
そのため船を使わなくても車でそのまま入れるのが、旅程を組むうえで大きなポイントになります。
車で行く場合:コロナド橋は通行無料
ダウンタウン・サンディエゴ側からは、I-5から州道75号線に入り、サンディエゴ・コロナド橋を渡るルートが一般的です。
ホテル公式の案内では、I-5南行きの「exit 14A」から75号線南へ入り、橋を渡ってThird Streetを進み、Orange Avenueを左折して約2マイルという道順が示されています。
サンディエゴ国際空港からも車でおよそ15分と紹介されており、到着日の午後や帰国前の最終日に組み込みやすい距離感です。
この橋はかつて有料でしたが、2002年6月を最後に料金徴収が終わっており、現在は無料で渡れます。
橋代の準備は不要です。
湾をまたぐ高さからダウンタウンのスカイラインを一望できますが、運転手は景色に気を取られやすいので、写真は同乗者にお願いするのが安全です。
とても綺麗な景色なのでドライブをするだけでも楽しめる道の一つだと思います!
フェリーで行く場合:車を置いて渡るという選択
ダウンタウン側に宿を取っている場合は、フェリーで渡る方法もあります。
運航会社の案内によると、Broadway Pier(990 N Harbor Dr)とコロナド・フェリーランディング(1201 1st St)を結ぶ便はおよそ60分間隔、コンベンションセンター発(600 Convention Way)はおよそ30分間隔で、所要はおよそ15分、片道運賃は4歳以上$9とされています(2026年8月確認時点)。
ただしフェリー乗り場とホテルは離れています。
フェリーランディングはコロナドの北東側・サンディエゴ湾に面した場所にあり、The Delは南寄りのため、徒歩だけで回ると想像以上に時間を使います。
なお夏季には、市が無料のシャトルバスを運行する年があります。
2026年は6月7日から9月7日まで、フェリーランディングやオレンジ・アベニューを含む経路で運行と案内されています(運行期間・経路・時間は年によって変わるため、コロナド市の最新案内をご確認ください)。
周辺スポットもあわせるなら、車で入るほうが結果的に便利だと思います。
駐車場と費用感は、行く前に把握しておく
コロナドで一番つまずきやすいのが駐車です。
ここを事前に決めておくかどうかで、当日の余裕がかなり変わります。
ホテルの駐車場を使う場合
ホテル公式サイトで案内されている駐車料金は、2026年8月確認時点で次のとおりです。
館内での飲食や買い物には、$100以上の利用で$15のバリデーション(駐車料金の割引)が適用されるという案内も出ています。
とはいえ短時間の見学目的には決して安い水準ではないため、滞在時間の見込みは先に立てておくと安心です。
ビーチ側に停めて歩く場合
コロナド市の公式案内では、コロナドビーチについて「ビーチに隣接する路上駐車が利用可能」と説明されており、セントラルビーチには身障者用スペースが2台分あるとされています。
オーシャン・ブールバード沿いに停めて歩くという選択肢もあるということです。
ただし夏の週末は午前中のうちに埋まりやすいとされており、区間によって規制内容も異なります。
時間制限のある区間もあるため、停める前に必ず現地の標識を確認してください。

泊まらなくても見られる、The Delの見どころ
クイーン・アン様式のヴィクトリアン木造建築
コロナド島に建つThe Delは、1888年に開業した歴史あるビーチリゾートです。
クイーン・アン様式を代表するヴィクトリアン建築として知られ、真正面に広がる砂浜との組み合わせが、住民にも旅行者にも長く親しまれてきました。
国定歴史建造物(National Historic Landmark)への指定を受けたのは1977年で、高級ホテルなのはもちろんのこと建築史上の価値が国に認められた建物だという点も魅力の一つです。
撮影はビーチ側から見上げる構図が定番です。
ビーチに面した側は西を向いているため、赤い屋根と白い壁のコントラストは午後から夕方の光でよく映えます。
クラウンルームと、『オズの魔法使い』のシャンデリア
館内でとりわけ名高いのが「クラウンルーム(Crown Room)」です。
広さは160フィート×60フィート(約48.8メートル×約18.3メートル)。
ここを会場として、1920年にはイギリス皇太子を迎えた晩餐会が開かれ、1927年には大西洋単独無着陸飛行を成し遂げたチャールズ・リンドバーグを祝う催しが行われました。
天井から下がる王冠型のシャンデリアが設置されたのは1911年頃とされ、ホテル公式では『オズの魔法使い』の著者として知られるL.フランク・バウムのデザインとされています。
バウムがコロナド島に足を運んでいたのは1904年から1917年にかけてで、『オズの不思議な地下の国』(Dorothy and the Wizard in Oz・1908年)、『オズへつづく道』(The Road to Oz・1909年)、『オズのエメラルドの都』(The Emerald City of Oz・1910年)といった続編は、この滞在期に書かれたと言われています。
子どもの頃に読んだ物語の背景がここにあると知ってから訪れると、ホテルの見え方が少し変わりさらに興味深いものになります!
ただしクラウンルームは、イベントや結婚式、季節限定の催しにも使われる会場です。
日帰りで訪れた方がいつでも自由に入れるとは限らないため、内部をご覧になりたい場合は当日の利用状況や、ホテルが案内している歴史ツアーの内容を事前にご確認ください。
目の前に続くコロナドビーチ
ホテルの正面には、白い砂浜が続くコロナドビーチ(Coronado Beach)が広がります。
コロナド市の公式案内によると、トイレ・シャワー・ピクニックベンチ・遊び場・バレーボールコートが整備されており、トイレとシャワーはセントラルビーチとノースビーチにあるとされています。
ライフガードのメインタワーは通常9時から日没まで稼働と案内されています。
ルール面も確認しておきたいところです。
公式案内では、犬を連れて入れるのは北端のドッグビーチだけとされ、アルコール・ガラス製品・喫煙・凧揚げなどは禁止と示されています。
焚き火も、ノースとセントラルでは市が設置したリングか規定を満たす個人用の焚き火器具で可能とされる一方、サウスビーチはプロパン式の器具のみ。
エリアごとに条件が違うのでご注意くださいね。
知ってから行くと面白い、1888年の「最先端ホテル」
ホテルではなく、街ごと開発した
The Delを建てたのは、エリシャ・バブコック・ジュニアとハンプトン・L・ストーリーの2人です。
手つかずだったコロナド島の風景に惚れ込んだ2人は、島そのものを買い取り、大規模なリゾートホテルを建てる計画に踏み切ったと伝えられています。
興味深いのは、2人がホテルだけを建てたわけではない点です。
まずコロナドビーチカンパニー(the Coronado Beach Company)を設立し、続いて水道会社・鉄道会社・発電所を立ち上げ、道路や公園、商業地域といったインフラごと整えていきました。
1886年に街の形が整うと、住民を呼び込む大規模な土地競売が開かれます。
ホテル公式によると、この競売にはおよそ6000人が集まり、350区画が約10万ドルで売却されました。
土地の販売はその後も続き、1887年6月10日までに約150万ドル、最終的には約225万ドルに達したとされています。
1887年5月までには約250人を雇い入れ、ホテルの建設も並行して進みました。
島に今も残るイザベラ通り(Isabella Avenue)とアデラ通り(Adella Avenue)は、この2人の妻の名前にちなむと言われています。
ドライブ中に通りの名前を意識してみると、開発当時の空気が少しだけ想像できます。
イザベラ通り(Isabella Avenue)
アデラ通り(Adella Avenue)
木造でありながら、当時の最新技術の塊だった
建物は全体が木造で、資材はアメリカ各地から取り寄せられました。
シロアリへの耐性が期待できるとされたカリフォルニアレッドウッドを外装にあて、イリノイ産のホワイトオークやオレゴン産のシュガーパインも使われています。
1888年の開業当時、電気はまだ珍しい存在で、The Delは電気の通った建物としては国内最大級と受け止められていました。
蒸気エンジンを動力にした油圧式エレベーターはアメリカ国内でも初期の導入例のひとつとされ、先進的なスプリンクラーや、サンディエゴに入ってまだ7年ほどの電話も備わっていました。
「歴史ある古いホテル」という響きとは逆に、開業当時はテクノロジーの最前線だったわけです。
大統領とマリリン・モンロー、語り継がれる理由
歴代大統領が足を運んだ場所として
The Delは、歴代のアメリカ大統領が訪れた場所としても知られています。
最初は1891年、全国を鉄道で巡っていたベンジャミン・ハリソン大統領が立ち寄って朝食をとったと伝えられています。
現職の大統領がサンディエゴを訪れたのは、このときが最初でした。
ハリソン大統領は、のちに大統領となるウィリアム・タフト氏へ「この場所の雰囲気を一度でも味わったら、ここにずっと住みたいと思うでしょう」と語ったとされ、そのタフト氏も、退任後の1915年にパナマ・カリフォルニア博覧会へ出席する際、ここへ腰を落ち着けています。

複数回にわたって滞在したのがフランクリン・ルーズベルト大統領です。
1935年には夫人を伴ってカリフォルニア・パシフィック国際博覧会を訪れ、スピーチを行いました。
このときホテルには大統領旗が掲げられ、滞在中に限ってここが公式のホワイトハウス扱いとなっています。
時代が下った1970年9月3日には、ニクソン大統領がクラウンルームでメキシコのグスタボ・ディアス・オルダス大統領を迎え、公式晩餐会を開きました。
映画『お熱いのがお好き』のロケ地として
1959年公開の映画『お熱いのがお好き(Some Like It Hot)』では、The Delの外観がそのまま登場します。
物語は禁酒法時代のシカゴから始まります。
マフィアに追われた2人の男性ミュージシャンが身を隠すため女性バンドに紛れ込み、フロリダのリゾートホテルへ向かう道中でマリリン・モンローが演じるシュガー・ケインと顔を合わせる、という筋書きです。
監督はビリー・ワイルダーが務めました。
作中でフロリダのホテルとして映るのがThe Delで、撮影されたのは主に外観です。
館内の場面はスタジオのセットで再現されました。
この作品はアメリカ映画協会が2000年に発表した「100 Years…100 Laughs」で第1位に選ばれており、そこに登場したことがホテルの名を一段と広めました。
半日で回るモデルコース
時間が限られている方向けに、レンタカーで動く場合の組み立て方を一例としてご紹介します。
- 午前:ダウンタウン側から橋を渡ってコロナドへ。The Delの外観とビーチを散策(1時間〜1時間30分)
- 午前後半:ホテルが案内する歴史ツアーや、オレンジ・アベニュー沿いのショップを散策
- 昼:オレンジ・アベニュー沿いか館内で食事。バリデーションを使う場合はホテル内の店舗を選ぶ
- 午後:島内をドライブしてイザベラ通り・アデラ通りを通り、本土側へ戻る
ポイントは、The Delの滞在時間を先に決めておくことです。
駐車料金が時間で加算される仕組みのため、「なんとなく長居」が費用に直結します。
なお、次章のUSS Midway Museumもあわせて回りたい場合は、半日ではなく1日コースとして組むほうが現実的です。
見学に数時間かかるため、午前にThe Del、昼過ぎからMidwayという順番がおさまりやすくなります。
あわせて回りたいUSS Midway Museum
コロナドから車で移動して立ち寄りやすいのが、実物の航空母艦に乗り込めるUSS Midway Museumです。
コロナド島からは約6.3マイル、車でおよそ25分の距離にあります。
ミッドウェイは1945年に就役して1992年まで使われた艦で、アメリカ海軍の中でも現役期間の長い空母のひとつに数えられます。
公式サイトでは営業時間が10時から17時、最終入館は16時と案内されています(サンクスギビングとクリスマスは休館、2026年8月確認時点)。
セルフガイドの音声ツアーは日本語を含む6言語で用意されており、海軍の歴史や艦内の生活を細かく知ることができます。
公式が示す所要時間の目安は標準の音声ツアーで3〜5時間、ご家族向けの短縮版でも2〜3時間です。
つまり、じっくり見るなら半日近くかかる場所です。
利用方法や対応機器は変更される可能性があるため、訪問前に公式案内をご確認ください。
サンディエゴでロケ地巡りもされる方は、サンディエゴのトップガン・ロケ地をレンタカーで巡るドライブガイドもあわせてご覧ください。
コロナドをレンタカーで回るメリット
コロナド周辺は、公共交通だけでも移動できないわけではありません。
ただ実際に旅程へ落とし込むと、車があるかどうかで回れる範囲が大きく変わるエリアです。
- 橋が無料で渡れるため、車での出入りに追加コストがかからない
- フェリー乗り場からThe Delまでの距離を歩かずに済み、時間を見どころに使える
- ビーチ・ホテル・USS Midwayという離れたスポットを1日でつなげられる
- ビーチ用の荷物やお土産を車に置いておける
- 混雑状況に応じて、駐車場所や訪問順をその場で組み替えられる
特に家族連れは、砂だらけのビーチグッズを抱えて公共交通で移動するのが負担になりがちです。
ロサンゼルスからサンディエゴまで足を延ばす旅程なら、なおさら車のほうが自由に動けます。
サンディエゴまで足を延ばす旅程は、そもそもロサンゼルスで車を確保するところから始まります。
費用の相場や国際免許の要否、保険の選び方など、LAでレンタカーを使うなら先に押さえておきたい基礎情報は別記事にまとめていますので、初めての方はあわせて参考にしてみてください。
南カリフォルニアのドライブ旅行に、エコドライブのレンタカー
コロナドのように、車があると一日の組み立てが楽になるスポットは南カリフォルニアに数多くあります。
エコドライブでは、ハイブリッドレンタカーを、2026年8月確認時点でプリウスなら1日$49からご用意しています。
最低利用日数や保険などの条件は変わることがあるため、ご予約前に最新の料金案内をご確認ください。
高度な運転支援機能であるFSD(Supervised)を搭載したテスラを体験できるFSDレンタカーもあります。
FSDは完全な自動運転ではなく、走行中はドライバーによる常時監視と、必要に応じた操作が求められます。
- ハイブリッド車やEVを選べるため、車種や旅程によっては燃料費を抑えやすい
- 日本では乗る機会の少ないシエナハイブリッドなど、車種の選択肢が豊富
- 空港送迎を省くことで、リーズナブルな料金を実現
まとめ:泊まらなくても、行く価値のある場所
The Delは、開業した1888年には最新技術を詰め込んだ建物であり、歴代大統領が訪れ、マリリン・モンローの映画に映り、『オズの魔法使い』の作者が筆を進めた場所でもあります。
それだけの背景を持ちながら、宿泊しなくてもビーチや館内の一部を楽しめるのが、旅行者にとって何より使いやすいところです。
行き方と駐車の見込みさえ決めておけば、半日でも十分に満足できます。
西海岸には、ほかにも足を運ぶ価値のあるスポットがたくさんあります。
こちらもあわせてご覧ください。
情報確認について
本記事は2026年8月確認時点で、Hotel del Coronado公式サイトの歴史ページおよび年表、コロナド市公式サイト、USS Midway Museum公式サイト、フェリー運航会社の公式案内を主要な参照元として作成しています。
駐車料金・運賃・営業時間・ビーチの利用ルールなどは変更される可能性があります。
ご利用前に各公式情報源で最新の内容をご確認ください。
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