ハンティントンビーチ観光|LAから1時間、レンタカーで回る半日〜1日モデルコース
08.27.2026 | カテゴリー, LAレンタカー情報

サーフシティを車で回る——ハンティントンビーチ1日プランとアクセス・駐車の実際
ロサンゼルスから南へ車を走らせて1時間ほど。
オレンジカウンティの海沿いに、朝からサーフボードを抱えた人が行き交う街があります。
ハンティントンビーチです。
サンタモニカやベニスのように観光地として整いすぎているわけではなく、かといって静かなだけの海辺の町でもありません。
地元の人の生活と、サーフィン文化と、旅行者の時間がゆるやかに同居している。
そんな空気が、この街の魅力だと感じます。
この記事は、スポットの羅列ではなく「車で行って、どう1日を組み立てるか」を軸に構成しました。
アクセス、駐車場の料金感、朝から夕暮れまでの回り方、少し足を延ばす価値のある周辺スポットまで、旅行前の計画にそのまま使える形で整理しています。

ハンティントンビーチはどんな街か
ハンティントンビーチは、オレンジカウンティの海沿いに位置する都市です。
LAX空港からは約37マイル、道路状況にもよりますが車でおよそ50分前後の距離にあります。
年間を通して穏やかな気候で、波の条件が安定していることから、サーフィンに向いたビーチとして知られてきました。
街そのものが「サーフシティUSA」という愛称で呼ばれているのは、その積み重ねがあってのことです。
街のシンボルは、海に真っすぐ伸びるハンティントンビーチピアー(Huntington Beach Pier)。
長さは約1,850フィート(約563メートル)とされ、西海岸でも最も長い部類の桟橋のひとつと言われています。
桟橋の上を歩いていくと、両側でサーファーが波を待っている光景が見下ろせます。
ここが、この街を一番わかりやすく体感できる場所かもしれません。
車で行くときのアクセスと駐車場
ハンティントンビーチは、公共交通だけで回ろうとすると少し不便な立地です。
見どころがビーチ沿いに横長く広がっているうえ、後半でご紹介する自然保護区までは数マイル離れています。
車での移動が前提になる街だと考えておくとよいでしょう。
ロサンゼルス方面からのルート
LAX空港やロサンゼルス市街から向かう場合は、405フリーウェイを南下してビーチ・ブルバード(Beach Blvd)方面から海側へ抜けるルートが一般的です。
時間に余裕があれば、海岸線を走るパシフィック・コースト・ハイウェイ(PCH)を選ぶ手もあります。
距離では遠回りになりますが、右手に海が続く区間が長く、移動そのものが観光になります。
週末や夏場の午前中は、ビーチへ向かう車で混みやすい時間帯です。
早めに着いてしまったほうが、駐車場も含めて動きやすくなります。
駐車場の料金感(2026年8月確認時点)
ピアー周辺の選択肢は、大きく2つです。
ビーチ沿いの駐車場と、Main St沿いの立体駐車場があります。
ハンティントンビーチ市の公式案内によると、ピアプラザなどのビーチ駐車場はオフピークで1時間あたり3ドル、ピークシーズンは1時間あたり4ドルが目安とされています。
1日あたりの上限額はオフピークで15ドル、ピークシーズンで20ドルとされています。
ピークシーズンにあたるのは、メモリアルデーの週末からレイバーデーの週末までの期間です。
一方、Main St沿いのメイン・プロムナード立体駐車場(Main Promenade Parking Structure、200 Main St)には最初の90分が無料という枠が設けられています。
その後はオフピークで20分ごとに1ドル、ピークシーズンは15分ごとに1ドル、1日の上限額はビーチ駐車場と同じく15ドルまたは20ドルとされています。
カフェで朝食をとって少し歩く程度の短い滞在なら立体駐車場の無料枠が使いやすく、ビーチで長く過ごすなら上限額のあるビーチ駐車場が向いています。
ただし料金や運用は改定される可能性がありますので、実際に停める際は現地の表示と公式案内をご確認ください。

レンタカーで行くと何が変わるか
この街を車で回る利点は、単に移動が楽になることだけではありません。
ひとつは、時間帯を自分で選べることです。
朝のビーチと夕暮れのビーチは、まったく別の表情をしています。
日の入りまで残っておいて、暗くなってから宿へ戻るという組み立ては、車があってはじめて現実的になります。
もうひとつは、ビーチを1か所で終わらせずに済むことです。
この周辺には、車で10分から20分ほどの範囲に性格の違うスポットが点在しています。
荷物を車に置いたまま移動できますので、水着やタオル、上着の入れ替えも気になりません。
南カリフォルニアの海沿いは、朝晩の気温差が思ったより大きい地域です。
日中は半袖で過ごせても、日が落ちると風が冷たく感じられます。
上着を1枚車に積んでおけるという点も、地味ですが車移動の利点です。
ハンティントンビーチのように市街地から離れたスポットを旅程に組み込むなら、費用相場や国際免許の扱い、保険の考え方も先に押さえておきたいところです。
基礎的な情報はロサンゼルスのレンタカー事情を別記事にまとめていますので、現地で運転するのが初めての方はあわせてご覧ください。
旅行の日程に合わせて数日だけ車が必要、という場合は、エコドライブのハイブリッドレンタカーも選択肢のひとつです。
全車ハイブリッドですので、ビーチ沿いや郊外を長く走る日でも燃料代を抑えやすくなります。
朝から夕方までのモデルコース
ハンティントンビーチは、丸1日かけてもよいですし、半日でも十分に楽しめる街です。
ここでは、朝に到着して夕暮れまで滞在する場合の流れを一例としてご紹介します。
午前:朝食からピアーへ
まずはMain St周辺で朝食をとり、そのままピアーへ向かう流れが自然です。
朝の桟橋は人が少なく、波待ちをするサーファーをゆっくり眺められます。
桟橋を往復するだけでも、1,850フィートという長さは体感としてなかなかのものです。
海側へ進むほど風が強くなりますので、髪や帽子には注意しておいたほうがよいかもしれません。

昼:ビーチとMain Stの散策
日が高くなったらビーチへ。
泳がなくても、砂浜を歩いたり座って過ごしたりするだけで時間が過ぎていきます。
ビーチ沿いには自転車やスケートボード用の道も整備されていて、地元の人の日常がそのまま流れているのが見えます。
暑さがつらくなってきたら、Main Stへ戻ってお店を見て回るのがおすすめです。
サーフショップや雑貨店が並んでいます。
夕方:Pacific Cityでひと休みしてサンセット
午後遅くは、ピアーからほど近いショッピングモール、Pacific Cityで休憩を挟むと流れがよくなります。
海に面した開放的な造りで、カフェで一息ついてから夕暮れのビーチへ戻る、という組み立てがしやすい場所です。
そして日の入り。
太平洋に沈む夕日を正面から見られるのが、西海岸のビーチの特権です。
ここまで残るかどうかで、この街の印象はかなり変わると思います。
サーフシティと呼ばれるまで
今でこそサーフィンの街として知られていますが、その名前が定着するまでには長い時間がありました。
先住民の土地から都市へ
トングヴァ(Tongva)族と呼ばれる先住民族が暮らす土地——それが、この海岸線のもともとの姿です。
オレンジ郡やロサンゼルス郡の海沿いには、同じ歴史をたどった地域が少なくありません。
転機は1784年でした。
この年、スペインから約30万エーカーもの土地を与えられた兵士マヌエル・ニエト(Manuel Nieto)が、その一帯をランチョ・ロス・ニエトス(Rancho Los Nietos)と名付けます。
ヨーロッパ系による土地の区分けは、ここから始まったと伝えられています。
都市としての歩みが始まるのは1909年。
初代市長エド・マニング(Ed Manning)のもとで市制が敷かれました。
街の名前の由来は、当時の開発を手がけた不動産開発会社ハンティントンビーチカンパニー(the Huntington Beach Company)と、その所有者だったヘンリー・ハンティントン(Henry Huntington)にあります。
地名として残っているのは、企業名のほうだったというわけです。
サーフィンが根付いた経緯
サーフィンとの結びつきを語るとき、よく引き合いに出されるのが1925年です。
ハワイ出身の名スイマーとして知られるデューク・カハナモク(Duke Kahanamoku)が、この地域にサーフィンを伝えたとされる年にあたります。
決定的だったのは1959年でした。
この年に最初の全米サーフィン選手権が開かれ、サーフィンの街として名前が知られるようになったきっかけと言われています。
現在も「USオープン・オブ・サーフィン」の開催地です。
世界最大級の規模とされるサーフィンコンテストで、例年夏に行われています。
開催期間中は各国の一流選手と観客が集まりますので、日程を合わせたい方も、逆に混雑を避けたい方も、開催日は公式の発表でご確認ください。
ちなみに、サーフミュージックの歌詞にも“Huntington”はたびたび登場します。
ザ・ビーチボーイズ(The Beach Boys)の「Surfin’ Safari」(1962年)や、ザ・サーファリーズ(The Surfaris)の「Surfer Joe」(1963年)はその代表例です。
街の名前が半世紀以上前の曲に残っているというのは、なかなか珍しいことだと思います。
ピアー周辺で立ち寄りたいお店
朝食の定番、Sugar Shack Cafe
ピアーからMain Stへ入って徒歩数分。
朝食を出すお店として長く親しまれている一軒があります。
地元の人と旅行者の両方でにぎわう人気店で、周辺のレストランと比べれば手ごろな価格でしっかり食べられるという点が支持されているようです。
取材時に注文したのは、店員さんおすすめの2品でした。
Michele’s Specialは、グリルした鶏胸肉に、パプリカとトマトを合わせた卵白のスクランブルエッグ、フルーツ、パンが一皿にそろうセットです。
朝からバランスよく食べたい人に向いています。
もう一品のPeggi’s French Toastは、レーズンパン3枚をふんわり焼き上げたフレンチトーストで、シロップは好みの量でかけられます。
価格は取材時点でMichele’s Specialが17.00ドル、Peggi’s French Toastが11.50ドルでした。
メニューや価格は変更される場合がありますので、最新の情報は店頭でご確認ください。
人気店ですので、週末の朝は待ち時間を見込んでおくと安心です。
お土産にも使えるRocky Mountain Chocolate Factory
Main Stを歩いていると目に入るのが、Rocky Mountain Chocolate Factoryの店舗です。
ピアーからも近い場所にあります。
コロラド州南西部、ロッキー山脈の西側にあるデュランゴという街に拠点を置くチョコレート店で、アメリカ国内に多数の店舗を展開しているチェーンです。
一つ選ぶなら、MILK CHOCOLATE PECAN BEARでしょうか。
噛みごたえのある重めのキャラメルにピーカンナッツが混ざり、それを甘いミルクチョコレートで包んだお菓子です。
食感が面白く、キャラメルもチョコレートも濃厚ですので、少しずつ食べるのに向いています。
日持ちする種類を選べば、お土産としても扱いやすいはずです。
変わったフレーバーが楽しめるPhilz Coffee
Pacific Cityに入っているPhilz Coffeeも、休憩に立ち寄りやすいお店です。
ラテにミントを効かせたもの、シナモンとナツメグの香りを立てたもの、ローズクリームを合わせたものなど、他のカフェではあまり見かけない組み合わせがそろっています。
注文してみたのは、店員さんおすすめのアイス・ミント・モヒート(Iced Mint Mojito)と、はちみつの入ったホットラテ(Tesora)。
特にミント入りのほうはすっきりとした後味で、暑い日にはよく合う一杯でした。
テイクアウトしてモール内で飲むこともできますし、そのままビーチへ持って行くこともできます。
夕方に一杯買って、海を見ながら過ごすという使い方もおすすめです。
少し足を延ばすなら、ボルサチカ生態保護区
ビーチだけで1日を終わらせるのが惜しい、という場合に組み込みやすいのが、Bolsa Chica Ecological Reserve(ボルサチカ生態保護区)です。
ハンティントンビーチピアーからは車で10分ほど北上した場所にあります。
敷地は約1,300エーカー(約5.26平方キロメートル)。
湿地が一面に広がり、そこを住処にする動植物の種類がとにかく豊富です。
とりわけ鳥の多さで知られていて、確認されている鳥類は200種を超えるとされています。
Ridgway’s railやWestern snowy ploverといった希少種の名前も挙がるため、バードウォッチャーや写真愛好家が多く訪れます。
トレイルは坂がほとんどなく歩きやすい造りです。
公式の案内では約5マイル分の散策路があり、日の出から日没まで開放されているとされています。
カリフォルニア州の案内によれば、入場もトレイルの利用も無料とされています。
駐車場も無料とされていますが、週末は早い時間に埋まりやすいと案内されています。
主な選択肢は、PCH沿いの南側駐車場(18000 Pacific Coast Highway)と、Warner Ave沿いのインタープリティブセンター(3842 Warner Avenue)側の駐車場です。
センターの開館時間は月曜が9時から13時、火曜から日曜が9時から16時とされています。
訪問前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
ビーチのにぎやかさとは対照的に、こちらは水面と鳥の声だけが続く静かな場所です。
同じ日に両方を回れるのは、車があるからこその贅沢だと思います。

訪れる前に押さえておきたい服装と持ち物
日差しが強い季節でも、海風があるため体感温度は下がります。
半袖に加えて羽織れる上着を1枚、そしてサングラスと日焼け止めは季節を問わず用意しておくと安心です。
桟橋やMain Stは歩く距離が意外とありますので、歩きやすい靴を選んでください。
ビーチに降りる予定があるなら、サンダルと靴の両方を車に積んでおくと切り替えが楽になります。
混雑を避けたい場合は、午前中の早い時間が狙い目です。
駐車場にも余裕があり、桟橋も人がまばらで歩きやすくなります。
逆に、街のにぎやかさを味わいたいなら午後から夕方が向いています。
まとめ:1日を組み立てられる街
ハンティントンビーチは、有名なスポットを次々に見て回るタイプの観光地ではありません。
桟橋を歩き、カフェで朝食をとり、砂浜に座り、保護区で鳥を眺めて、夕日を見て帰る。
そういう時間の使い方が似合う街です。
そして、その組み立てを自由にできるかどうかは、移動手段に左右されます。
時間を気にせず立ち寄り先を足したり、日が沈むまで残ったりできることが、この街での満足度に直結します。
ロサンゼルス周辺を旅行する予定があるなら、1日を確保して足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
情報確認について
本記事は2026年8月確認時点で、ハンティントンビーチ市の公式案内、カリフォルニア州およびボルサチカ・コンサーバンシーの公開情報を主要な参照元として作成しています。
駐車場の料金・運用、各施設の開館時間、店舗のメニューや価格は変更される可能性があります。
おでかけ前に、各公式サイトや現地の案内表示で最新の情報をご確認ください。
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