Vol.52「グルニオンの産卵イベントに行ってきました!」

06.19.2024 | カテゴリー, Kazuhiro Iida's Blog

皆さまこんにちは。トーランス店の飯田です。

飯田家では、家から10分程度ということもありサンペドロのカブリロビーチに家族でよく行くのですが、先日ビーチ隣接の水族館に立ち寄った際に珍しいイベントの告知があったので今回行ってみることにしました。

グルニオンというイワシ科の魚なのですが、CA州モントレー付近からメキシコバハカリフォルニア辺りまで生息していて、ロサンゼルス付近では5月から7月が産卵時期となるそうです。

このグルニオン、興味深いのが「魚」であるにも関わらずウミガメのように砂浜で産卵して、その場で孵化するのです。

スタッフの方曰く、砂の中で産卵するグルニオンを見られるのは世界の中でもCA州の砂浜のみとの事でした。

砂浜での産卵イベントの前に、砂浜でどうやって孵化するのかを、実際のグルニオンの卵を使って確認出来ます。

砂浜に産卵された卵は、満潮になり波の力で砂浜が動いた振動を感知すると孵化していきます!

ためしにガラス瓶をゆらゆら揺らすと・・・

あーら不思議!振動を感知してみるみる孵化していきます。ガラス越しにどんどん孵化するのが確認出来ました。

産卵は新月の満潮時が最も盛んとなるとのことで、地球さらには月まで関わってくると何とも興味深いですね。
当日は、地元ラジオ局のKCRW (89.9のチャンネル)の臨時ブースが来て水族館内に特設クラブが設置され、複数のFOODトラックがパーキングに駆け付けて会場を盛り上げていました。

夜10時ごろにも関わらず、小さなお子さん連れからお年寄りまで多くの方が参加されてました。

いよいよ満潮近くになって、6/8の夜11時ごろからビーチで産卵が始まりました!

魚がビーチに打ち上げられているように見えますが、メスが地中5-10cmぐらいまで垂直に突き刺さる様に尻尾を入れ産卵します。

多少の水分があれば海水から体が出ても20分ぐらいは生きて、海へ戻るそうです。

大きさは大体シシャモぐらいの大きさです。青魚で新鮮なの見るとどうしても美味そうに見えてしまうのは日本人のDNAに組み込まれたサガですね。
新月の為、あたりは真っ暗。ピチピチと数千匹がビーチで産卵しています。

水族館の係りの方が指示を出すまで、携帯のライトはもちろん携帯の画面も光ってしまうので暗くして見守っています。

係りの方から、数分間のみ光を当ててよしと指示が出ると、皆さん一斉に携帯取り出し撮影していきます!

おおよそ1時間ぐらいで引き潮とともに産卵は終了です。しばらく卵は砂浜の中で待機、その後準備が出来た後の満潮時に孵化して海に帰っていきます。

という事で日付も変わったころに帰宅となりました。魚の動きによっては夜中2-3時になる事もよくあるとの事でしたので今回は早めに見れてラッキーでした。

しかも今回のイベントは参加料無料!パーキング代も当日は無料という太っ腹なイベントでした。

ご興味ある方は是非カブリロビーチ水族館の情報をチェックしてみてはいかがでしょうか!

Cabrillo Marine Aquarium
3720 Stephen M White Dr, San Pedro, CA 90731
https://cma.recreation.parks.lacity.gov/

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