3S 精神とは?! トヨタサービス基本7項目
02.28.2024 | カテゴリー, Ryo Okuda's Blog
皆さんこんにちは。
Eco Drive整備部門のRyoです。
今月は日本の大学3年生の学生さんがインターンということで、3週間当社に来て色々と経験していました。TOP写真の右側がインターン生の栗原君です。
社会人経験も無い初々しい姿を見て、自分が日本で最初にトヨタに入社したばかりの事を思い出したので、今日はそんな思い出を少し話してみたいと思います。
18歳で自動車整備の専門学校に朝から夕方まで自動車の構造や整備などについて学び、国家資格を取得後、20歳でトヨタディーラーで整備士として入社し、最初の1ヵ月間は新人研修で研修センターに配属されていました。
その時、一番最初に覚えさせられたのは、トヨタの3Sについて(正確、親切、そして信頼)
トヨタでは正確な技術力と親切なお客様対応、その2つがお客様の信頼につながっていると言う教えを毎日教えられます。当社代表の鈴木も同じようなことを言っていて、これを利己心(エゴ)がこれらをマイナスにすると言っています。(こちらも参考に。)
そしてもう一つ我々整備士が毎日朝礼等でも唱えていたトヨタサービス基本7項目というものがあります。
- サービススタッフ全員挨拶の励行
- 身だしなみの整え
- “よく診て”“よく聞き”“よく話す”の実行
- お客様の車の取り扱いは丁寧に
- 作業完了時の確認を怠りなく
- 取替部品を示した作業の説明
- 後日、作業結果の確認
2008年までトヨタの整備士として働き、その後はアメリカで整備士をやっていますが、今でも自分の基本作業はこの7項目を守りながら作業しています。自分が特に重要視しているものは全て大切なのですが、3番と7番と思っています。
7番に関しては自分がどんなに良い整備を行って良い仕事をしたと思っても、お客さんが思っていた事と違う事をしていたり、違う音を直していたりすれば自分が修理完了と思っていてもお客様が直ったと感じない時があります。
それを確認するには後日作業結果の確認をして「ちゃんと直ってますよ」と言われ初めて作業終了だと思っています。
この勘違いをなくすために必要なのが3番。よく診ての「診る」診断するの意味です。「見る」とは違うんです。
よく聞き話すとはお客様と問診すると言うことです。故障診断で一番重要なのは問診です。元々は黙々と仕事をしたく整備士になりましたが、気づけばお客様と話す重要性に気づかされました。今ではお客様と話すのも楽しみの1つです。
学生のうちはお金を払う立場で、いわばお客様側の立場です。いつもお膳立てされチヤホヤされてる立場から、社会人になるとお金をもらう立場、人のために役に立つ事をする立場になります。
当社で3週間のインターは短かったと思いますが、皆誇りを持って働いてる姿を見て、何かを感じ社会人として育っていってくれたら良いなと思います。
奥田