【HV、PHV、BEV、FCV】電気自動車の違い

01.04.2022 | カテゴリー, 最新のエコカーニュース, プリウスあれこれ

トヨタ自動車の新型BEV「bZ4X」の詳細を公表されてから数か月。発売が楽しみで仕方がありません。

「bZ4X」についてもまた別で記事を書きたいと思いますが、

今回は【HV、PHV、BEV、FCV】などの電気自動車の違いをご紹介したいと思います!

 


■エンジンとモーター、2つの動力で走る「HV(ハイブリッド自動車)」

最も普及しているエコカーである「ハイブリッド車」。ハイブリッドとは、「組み合わさった」という意味で、ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーター、2つの動力を搭載しているクルマのことをいいます。

ハイブリッド車は、この2つを走行状況に応じて、効率的に使い分けたり、同時に活用することによって、低燃費を実現しています。ガソリンエンジンを発電だけに使うクルマも、ハイブリッド車に含まれます。

メリットは、従来通り、ガソリンスタンドのインフラをそのまま使えること。デメリットは、純ガソリンエンジン車に比べると車両価格が高く、コストパフォーマンスが落ちることです。代表車種は、プリウス、プリウスC、プリウスVなどですが、ハイブリッド車は、近年は多くの新型車で、ガソリンエンジンのモデルと共に、ラインナップされています


■自宅や充電スタンドで充電できる「プラグインハイブリッド(PHV)」

プラグインハイブリッド車(PHV)は、「外部電源から充電ができるハイブリッド車」のこと。三菱自動車は「PHEV」と表記していますが、意味するところは同じです。

発電した電気で駆動用モーターを動かして走る点はハイブリッド車と同じですが、異なるのは、容量の大きな駆動用バッテリーを搭載しており、「充電」することができること。基本的には充電した電力によるモーター走行が主体となりますが、バッテリーに蓄えていた電力が少なくなればハイブリッド走行もできます。

メリットは、ハイブリッド車と電気自動車、両方の長所を持ち合わせていることです。日常的な近距離ドライブではモーター走行のみでこなしてガソリン代を抑え、電気が少なくなればハイブリッド車となるため「電欠」の心配がないことです。デメリットは敢えてあげるならば充電で走れる距離が長くないことと、充電時間がガソリンよりも掛かるため、長距離運転する方はガソリンを使う事の方が多いのかなという事でしょうか。


■バッテリーの電力だけでモーター駆動する「EV(BEV)」

電気自動車(EV)は、外部から充電した電気を動力源としてモーター走行をする車です。「EV(電動車=電気で動くクルマ)」という表記では、HVやPHV(PHEV)、FCVも、意味合いとしては含まれてしまうことから、最近ではこれらと区別するために、「BEV(Battery Electric Vehicle)」とも表記されます。

自宅や充電スタンドなどで車載バッテリーに充電を行い、モーターを動力として走行するため、走行中は二酸化炭素を排出せず、環境性能に優れています。

メリットは、夜間の安い電力で充電をしておけば、ガソリン車よりもランニングコストが安く済むこと。デメリットは、PHVと同じで、地域によっては充電設備が整っていないエリアも多く、長距離ドライブ時には、不便を感じることもある、という点です。


■水素と酸素で発電し、モーター駆動する「燃料電池車(FCV)」

そして、「未来の自動車」として最も期待されているのがこのFCV(Fuel Cell Vehicle)です。

前述したBEVの場合、走行中の環境負荷はありませんが、充電する電力が発電される際、化石燃料が使われることを考えると、無害とはいえません。しかし燃料電池車は、水素と酸素の化学反応から電力を取り出すため、ガソリンも、巨大なバッテリーも不要。エンジンを使用しないので、二酸化炭素の排出量がゼロです。

デメリットとしては、水素の供給設備が現時点、十分に整っていないこと。水素ステーションが少ないことでしょうか。代表車種はトヨタのMIRAIですよね。

 

いかがでしょうか。

「21世紀に間に合いました」というキャッチフレーズで初代プリウスが登場した1987年。全長4m以上の5人乗りセダンが28km/Lという低燃費で走れるなど、誰も想像すらしたことがありませんでした。

あれから35年。時代は変わりましたね。

まだまだ空飛ぶ車は登場していませんが、これからも常に変化していくクルマにワクワクが止まりません。

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