カリフォルニアでスピード違反をしてしまった場合
04.20.2022 | カテゴリー, LAお役立ち情報
今回は、カリフォルニアでスピード違反もしくは信号無視をしてしまった時の対処方法をご紹介します。
まず、スピード違反にはいくつかの種類があります。
22349 a VC
この違反はカリフォルニア州で最も一般的な違反の一つです。カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(CHP)によって捕まった時の違反の一つとなります。
この違反はハイウェイで65mphを超えた場合のみ適応されます。70mph表示のあるハイウェイでスピード超過をした場合は別の種類の違反になります。また、一般道で65mph以上を超えて走行していた場合にもこの違反が適用される場合があります。
22349 b VC
この違反は1レーンで、中央分離帯がない道で制限速度を超過した時に適用されます。また、2レーン以上ある(中央分離帯はない)場所で55mph以上超過した場合にも適用されます。
*基本的にカリフォルニア州の道で中央分離帯で区切られていない、方車線が2レーン以上ある道では55mph以上で走行することはできません。
22350 VC
この違反はカリフォルニア州の基本速度制限法又は車両コードに基づいて適用されます。速度超過によって状況・場所・天候・人・財産・車両などが影響する場合です。道路は、車が多い時や天気が悪くて前が見にくい時、又は道路工事をしていて道が減縮されている時など、いつも同じ状況ではありません。そんな状態で制限速度を超えて走行していたら普段コンディションがいい時よりもはるかに危険ですよね。他にも、ドライバーが所有している車が超過しているスピードに危険だと値する車であるかなど、車両によっても判断されることがあります。そういう場面で適用されるのが22350違反です。
22356 b VC
この違反は22349 aと同じほど一般的なスピード違反です。22349との違いは、70mph以上のスピード超過時に適用されるということです。
22406 VC
この違反は事業用トラックのスピード違反に適用されるものです。カリフォルニア州のCommercial Truckの最高制限速度は55mphです。
22407 VC
この違反は事業用牽引トラック又は自家用牽引トラックのスピード違反に適用されるものです。これらの車両の最高制限速度も55mphです。SUVやピックアップトラックなどで牽引をされている方は気をつけてください。引っ越しをする際に牽引車を借りる際にも要注意です。
22348 b VC 100+MPH
この違反は100mph以上で走行していた場合に適用されるもので、捕まった場合は最低でも$880の罰金が課せられます。
もしこの違反を犯してしまった場合、下記の対応が必要です。
① 強制的に裁判所にいく。
② 無罪の主張をする。
③ チケットと一緒にtrial Writtenを提出し無罪を答弁する(ほとんどの場合、裁判所側はこの要求を受け入れてくれます)
スピード違反をしてチケットをもらってしまったら、自分がどの違反に当てはまるのかを確認してください。
それぞれの違反の罰金一覧(カリフォルニア州)
VC 22348(b):100mph以上を超過している場合 ($880-$900)
VC 22349(a/b): 制限速度を1〜15mph以上超過した場合 ($214-$237)
VC 22349(a/b): 制限速度を16〜25mph以上超過した場合 ($360-$400)
VC 22349(a/b): 制限速度を26mph以上超過した場合 ($480-$550)
VC 22350: 制限速度を1〜15mph以上超過した場合 ($234-$300)
VC 22350: 制限速度を16〜25mph以上超過した場合 ($360-$400)
VC 22350: 制限速度を26mph以上超過した場合 ($480-$550)
※あくまで上記の罰金はスピード違反のみのものです。罰金に変更がある可能性もあります。また、もし他に違反を犯している場合があれば追加で罰金が課せられます。(例:シートベルト不着用、走行時の携帯電話の使用・テキスト・電話両方含む、運転免許証不携帯もしくは無免許運転、飲酒運転、車両登録をしていない、違法改造など。)
※ESTA visaの方は国際免許で運転していても問題はないですが、アメリカに長期滞在ビザで在住している方は、渡米(移住)してから30日以内にカリフォルニア州の運転免許証を取得する必要があります。長期滞在ビザを取得している方の国際免許証での運転はカリフォルニア州での法律上認められていないので注意してください。
スピード違反で捕まると?
スピード違反に捕まると、チケットが渡されます。色は黄色かピンクが普通です。
違反を認める場合は、オンライン・郵送・窓口の方法で罰金の支払いが可能です。支払い方法は、チケットの裏側に記載があります。または後日自宅に郵送される書類にも書いてあります。オンラインの場合は、記載裁判所のウェブサイトで支払います。免許証の減点、自動車保険代が上がること、また違反者講習を受ける場合があります。オンラインの違反者講習を受けることにより自動車保険代が上がることを防ぐことができます。オンライン違反者講習については、DMVのサイト または支払いを済ませた後にいくつかのスクール案内がありますよ。
違反を認めない場合は、裁判所に出頭・もしくはWritten Trial (Declaration)でNot Guilty(無罪)を主張し、違反料(罰金)を払う必要を免れ、また免許証の減点をも免れることもできます。このチケットには、どのように違反したかなどは詳しく記載されていないので、その時どういう状態・状況で違反をしたのか?をこと細かく覚えておくと良いですよ。ただし明らかな違反をした場合や言い訳のしづらいような違反には適応されません。
毎日運転したり慣れている道だったりすると、ついスピードを出し過ぎてしまう・・・なんてことにならないよう、常に安全運転を心がけましょう!
【関連ブログ】
・カリフォルニアの交通違反罰金の支払い方法とオンライン違反者講習