アメリカの自動車保険!強制保険と任意保険とは?

01.18.2020 | カテゴリー, LAお役立ち情報, カスタマーサービス部門

こんにちは、エコドライブです。

車が必須のアメリカでは同様に必須となる自動車保険

今回は、自動車保険についてご紹介いたします!

 

アメリカで自動車の購入を決めた場合、次に必ず必要となるのが自動車保険の手続きです。

日本では、いわゆる強制保険、自賠責に入り、任意保険をどうするか決めます。

 

アメリカも日本の自動車保険と同様に、対人・対物・車両保険の概念があり、

さらに相手が保険に未加入だった時の無保険車保険と、衝突事故以外の盗難や火災の際の保険などがあり、これらを組み合わせて自動車保険となります。

 

 

 

自動車保険の種類

自動車保険の補償の英語名と内容をご紹介します。

 

「強制保険」と「任意保険」

 

「強制保険(Liability)」の構成と表記の方法

保険の構成についてご説明いたします。

日本と同様、アメリカでも強制保険と任意保険の二階建てとなっています。

強制保険をLiability Coverage(ライアビリティ)、任意保険をOptional Coverage(オプション)と呼ぶことが多いようです。

ライアビリティ=強制保険は以下の項目から構成されます。

  • Bodily Injury Liability(対人ライアビリティ)
  • Property Damage Liability(対物ライアビリティ)

Bodily Injury Liability(対人補償)

加害者として被害者、または被害者の同乗者に対して支払われる保険。各州により法律で定められた最低金額があります。

(カリフォルニア州で義務付けられている金額は対人一人$15,000、一事故$30,000)

Property Damage Liability(対物補償)

加害者として被害者の車両、物損に対して支払われる保険。各州により法律で定められた最低金額があります。

(カリフォルニア州で義務付けられている金額は対物$5,000)

アメリカでは交通事故の際の訴訟も多いため、それを避ける為にも補償額を高めに設定する事が勧められています。

※各州で求められる強制保険の最低額

以上が簡単な強制保険の構成ですが、この加入最低額が州により異なります。

こちらのサイト に各州の必要最低額があります。各州の名前の後に15/30/10などと書いてあるのが必要最低額となります。

左から、対人(一人)/対人(全体)/対物 となります。

 

「任意保険(Optional)」の種類と表記の方法

Medical Payments(搭乗者傷害保険)

本人と同乗者の負った傷害に対しての医療費、または葬式の費用等。自己の過失の有無に関わらず使用できる保険。

Uninsured Motorists(無保険車障害保険)

被害者として事故にあった際、加害者が自動車保険に加入していなかった場合、本人、または同乗者に対して使用できる保険。

車社会のアメリカにとって、自分の身を守る保険に入ることは大事な事だと思います。

Collision(車両保険)

当て逃げや他の車や物による車両の損傷に対して使用できる保険。上限金額は車の価値に相当。

Comprehensive(車両保険)

Collisionに含まれない損傷に対しての車両保険。例えとして車両盗難、破損、落下物、洪水、火災、動物などよって車両が損傷した場合に使用できる保険です。

車両保険の2種は、Deductible(自己負担金)を差し引いた金額が補償されます。Deductibleは加入者が指定出来るので、車両の価値などと見合わせ設定するのが好ましいです。

Accident Forgiveness

アメリカの自動車保険は、保険を使う事により、保険費用が大幅に値上がりします。

保険会社によっては、Accident Forgivenessという補償があり、加入する事で過失のある一回目の事故の際、保険費用の値上げが免除されます。

Rental Reimbursement(レンタカー費用補償)

事故で自分の車が修理中の際、レンタカーの使用料を負担してくれる保険。後日、費用を返金という形で支払われる事が多いです。

Towing & Road Side Service(けん引、ロードサイドサービス補償)

事故の際のけん引費用の負担。会社により、使用距離、回数に指定がある場合もあります。

Emergency Road Service(非常時ロードサービス)

Emergency Road Serviceに、けん引、タイヤのパンク、バッテリー上がり、キーとじ込み、ガス欠など、事故以外の時にも使える非常時サービスが一つにまとまった補償への加入も可能。

保険会社によって、けん引、レンタカー費用の負担など、名称、補償が事なる場合があるので、前もって確認が必要です。

※当社エコ乗りプランでは、プラン内容にロードサービスがプランに含まれています!

 

自動車保険の加入準備

保険加入の第一歩は、各社にてQuote(見積もり)を出してもらう事です。

各社オンラインで見積もりを出す事も可能なので、必要な個人情報を用意して、自分で見積もりを出してみるのも良いと思います。

 

自動車保険の見積もりに必要な情報

自動車保険のQuote(見積もり)をもらうためには、名前、住所、生年月日、電話番号、免許書番号、車種(モデル名、年代を含む)、車両識別番号(VINナンバー、所有権証明書(Vehicle Title、通称Pink Slip)に記載)、事故歴等の情報が必要になります。

会社により学歴や運転歴などの条件に合わせて割引が効く場合があります。

また、海外(日本)での運転履歴が考慮される場合とそうでない場合があります。アメリカは基本的に運転歴の浅いドライバーの保険金額は事故発生率と比例して割高になります。

 

自動車保険の補償内容は会社によって異なる事項が多々あるので、各会社、具体的に何をどこまで補償してくれるのかという事を、見積もりを出してもらう時に確認する事が大事です。

見積もり金額は、補償金額、保険使用の際の自己負担金の額によって大きく異なります。会社によっては、半年、または1年間分の保険を一括で支払う場合、月々の支払手数料が差し引かれる場合もあります。

 

おわりに

車社会のアメリカ、車両事故や盗難の数も多い中、気をつけてほしいのが、所有権証明書(Vehicle Title、通称Pink Slip)の保管方法です。Pink Slipという通称通り、このピンク色の紙が所有権を表す事になり、車の売買の際に必要となります。

盗難の際などに、証明書を悪用して売買される可能性もありますので、必ず車両外で保管してください。Registration(車両登録証)はステッカーをナンバープレートに張った上で、登録証を車内に常備しておいてください。

アメリカは、普通に運転していても警察に止められる事も多々あります。止められた際に必ず必要な、免許証、Registration(車両登録証)、Insurance Card(自動車保険証)を素早く提示できるようにしておくのが大事です。

 

 

いかがでしょうか。

エコドライブでは、少しでも皆様のアメリカ生活のお役に立てるよう、簡単な自動車保険に関してのご相談も承っております。

お気軽にお問い合わせください。

 

エコドライブ 美穂

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