最速仕様は0~96km/h加速5秒台の半ば
永久磁石モーターを搭載する。後輪駆動の「スタンダードレンジRWD」仕様の場合、最大出力は266hp、最大トルクは43.8kgmを引き出す。4WDの「スタンダードレンジeAWD」の場合、最大出力は266hp、最大トルクは59.2kgmを獲得する。
上位グレードの「エクステンディッドレンジRWD」の場合、最大出力は290hp、最大トルクは43.8kgmを引き出す。4WDの「エクステンディッドレンジeAWD」仕様の場合、最大出力は346hp、最大トルクは59.2kgmへ引き上げられる。フォードモーターによると、0~96km/h加速は5秒台の半ばという。
蓄電容量88kWhバッテリー搭載車の航続は最大483km
4WDシステムは、前後の車軸に独立してトルクを分配し、後輪駆動モデルよりも優れた加速とハンドリング性能を追求する。フォードモーターは4WDシステムをチューニングして、トラクション性能や雪などの滑りやすい路面でのコントロール性能を高めた。マスタング・マッハEは、米国ノースカロライナ州にある同社のレーシングシミュレーターにおいて、フォードパフォーマンスチームがチューニングした最初の生産車両になるという。
マスタング・マッハE には、2種類のリチウムイオンバッテリーを用意する。スタンダードレンジRWDとスタンダードレンジeAWDは、蓄電容量が68kWhだ。後輪駆動モデルの場合、1回の充電での航続は、最大370kmに到達する。
エクステンディッドレンジRWDとエクステンディッドレンジeAWDは、蓄電容量が88kWhに増える。後輪駆動モデルの場合、1回の充電での航続は、最大483kmに到達する。
バッテリーは、車両の床下に配置され、マイナス40度という低温でテストされた。この水冷式バッテリーは、衝撃吸収構造の防水バッテリーケース内に搭載される。
10分間で100km走行分のバッテリー容量を急速充電可能
マスタング・マッハEは、急速充電に対応している。10分間で、およそ100km走行分のバッテリー容量が急速充電できる性能を備える。
また、フォードモーターは、「FordPass」と呼ばれる充電ネットワークを拡大した。1000の充電ステーションと5000個の充電プラグを、全米で追加した。これにより、マスタング・マッハEの顧客は、安心して長距離ドライブに出かけることが可能になるという。
この追加により、「FordPassアプリ」から簡単にアクセスできるFordPassの充電ネットワークの総数は、充電ステーションが1万3500、充電プラグが4万個以上に増えた。フォードモーターは、北米で最大の電気自動車の公共充電ネットワークにアクセスできる、としている。